週刊ウンチク345「シクラメンの名の由来」宮子花園 宮子外喜子さん

◆石川県白山市、宮子花園のシクラメンは最盛期です!
シクラメンの温室 宮子花園
記録的な猛暑も過ぎ、紅葉も例年より遅いとかなんとか言っていましたが、気が付けば、カレンダーもあと一枚・・・・
今朝はこの冬一番の冷え込みで、霜で真っ白になりました。
車もスノータイヤに替えて・・・・・本格的な寒さ到来です。
バタバタしている間に、クリスマスになってしまいそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

宮子花園、宮子外喜子さんお元気ですか?
宮子花園の”とっちゃん”こと、宮子外喜子です。
私は、元気いっぱいですよ!
外の木枯らしは、どこ吹く風・・・宮子花園の温室は、ぽっかぽかの花盛りです。
この寒い時期こそ、宮子花園のシクラメンの最盛期です。

◆シクラメンの名前の由来
シクラメンは、CYCLAMEN(サイクラメン)と呼ばれていました。
“サイクル”は、クルクル回ることですが、どうして??
どなたも、疑問に思うことでしょうね。

シクラメンの名の由来…くるりと巻いていく茎シクラメンの花が咲き終わると、花だけポロッと落ちてしまいますね。
そうすると・・・すくっと立っていたはずの茎が、アレレッ!何故かしら
下の方に下がって来ます。
丸く円を描くように、くるっと回りながら葉の茂みの中へ・・・

自然の摂理は、うまくできていると言えばいいのでしょうか。
シクラメンは咲いている間に、もう自分の子孫を残すことに必死なんです。
自家受粉した種子が、少しでも発芽しやすいようにと、
茎をくるくる回しながら、たくさんの葉の間を通り抜けて、
土の上に種子が落ちるようにと考えているんですね~。
なかなか、賢いですね~。

でも悲しいかな、自家受粉の種子は、あんまりいいことないんです。
人間に例えると、近親結婚みたいなものと表現すると語弊があるかもしれませんが、
元気できれいなシクラメンが咲く種子が、なかなかできにくいのです。

◆シクラメンの種子について
でも、何鉢か飾ってある場合ですと、うまく受粉することがあり、種子ができる場合があります。

茎の先っぽの部分が段々膨らんで、梅干の種くらいの大きさまで膨らむと、
玉の色もこげ茶色になって中の種子も充実してきたという証拠です。
大きくなった玉に割れ目ができてきたら、中の種子を採取して保存します。

シクラメンの種子は、花の種子の中でも大変デリケートな種子です。
いい種子を採取することも重要ですが、いい種子でも保存方法が悪いと、全く発芽しないこともあります。
重要なことは、「温度管理」です。15℃が最適といわれています。
なかなか、大変なことなんですよ。
宮子花園のシクラメンの種子については、ブログでご紹介しています。

◆ようやく、シクラメンの季節がやって来た!
今年は暑さが長く続いたせいで、シクラメンの花の咲き方が遅くヤキモキしましたが、
本格的な寒さの到来で温室に暖房が入るようになり、
一気にシクラメンも咲き始めました。

これから宮子花園の一番大きな温室の中は、赤や白・ピンクに紫などなど、
色とりどりのシクラメンが咲き誇ります。とっても綺麗です。
カメラを構えて、写真を撮る愛好家の方々の姿も・・・・
撮影は自由にできますから、どうぞお気軽にご来園ください。

誰に媚びることなく、ただひたすら、花を咲かせ続けるシクラメン・・・・
見ている人がいても、いなくても、変わらないその姿!
今日もシクラメンの手入れをしながら、
「頑張って咲いてるね!」と声をかけました。
これから忙しくなりますが、シクラメンに励まされているような気がします。

皆様も、シクラメンから元気をもらってください。
宮子花園のシクラメンの最新情報は、こちらです。

いよいよ、本格的な冬がやって来るようです。
皆様お風邪など召されませんよう、どうぞお気を付けて・・・・・
最後までお付き合い、ありがとうございました。

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