週刊ウンチク68「こんなものも作ります」イソザキ時計宝石店 磯崎優子さん

◆~ 父の日、敬愛すべきおやっさんスペシャル ~ こんなものも作ります
機械時計は約100個、多いもので300個の部品から出来ています。

分解掃除をする時は全部バラバラにして、一つ一つベンジンで手洗いし、
超音波洗浄器で回転しながら、もう一度洗浄します。
そして、それらをジグソーパズルのようにまとめていくのです。
(余りにも部品数が多い時は分解前にスケッチします。デジカメで撮った方が楽なんじゃないかな?と思いますが、やはりスケッチした方が覚えられるみたいです)

おやっさんことマイスター磯崎輝男さん。古い腕時計ですと、部品が壊れている時が多々あります。
そういう時は、マイスターの腕が鳴る!おやっさんの出番です。
旋盤を使って、自分で部品を作るのです。

 

↓ これは実際に作ったものです ↓
巻き真
巻き真
(約1.5cm) 天真
天真
(約3mm)
ゼンマイを巻いたり針を合わせたり、
カレンダーを合わせるのに使う部品 人間で言うと「心臓部分」の中核の部品
おやっさんの作業机。
上:マイスター磯崎輝男さん(おやっさん)の作業机。

このような細かい作業をしながら、時計修理は進んでいきます。
磯崎家では父親が時計修理中、
「物音を立てない、話し掛けない、くしゃみは小さく、ジョンを吠えさせない」
などなど、暗黙のルールがたくさんあります。

6月16日は父の日。プレゼントに腕時計も素敵です。
時には静かなイソザキ時計宝石店に、是非遊びに来て下さいね!

 

◆イソザキ家の父の日 ~お父さんへの手紙
イソザキ時計店でも、先日、父の日用に時計が1本売れたそうです。
「優しい娘さんだなー」 そう言う優子さんは・・・?
マイスターの愛娘 Y子さんお父さんへ

私はお店を手伝うまで、お父さんの仕事の事はあまりよく知りませんでした。でも、自分の家のホームページを作るようになり、お父さんが猛勉強してCMWの試験に合格した事、地道で苦労した丁稚奉公の事、子供2人育てるために一生懸命働いていた事・・・いろいろお父さんの生きてきた道のりを知り、私は150度くらい、お父さんに対する見方が変わりました。

「お父さんすごく頑張ったんだ」「お父さんの仕事ってすごいんだ」と本当に思いました。多分、生れて初めてこんな気持ちになったと思います。
そして、私は今まで何もお父さんの事わかってなかったんだ、と思い、ずっと気づかずにいた事がちょっとショックでした。
昔は「尊敬」の気持ちって、わかってるようでわかってなかったと思うけど、今はお父さんの事を尊敬して、感謝しています。

最近、修理が全国からたくさん来て、疲れて元気が無い日が多く、お母さんと2人で心配してます。
「コラー、優子ー!」と元気に(?)怒っている方がお父さんらしくていいや、と思います。
仕事も大事ですが、無理して体を壊さないように、ずっと元気なお父さんでいて下さいね。

優子より
ホームページがきっかけで、時計職人としてのお父様を
あらためて尊敬するようになりました、と優子さん。
全国の時計ファンに出会うとともに、家族との絆も深められたようですね

もうひとつ、メッセージが・・・・
ジョン=イソザキマイスター、時計職人だからお酒も飲まないワン。
でも、ゴルフ打ちっ放しはすきなのワン。
たまには一緒にあそんでほしいワン。

磯崎家の愛犬 ジョンより

 

タイトルとURLをコピーしました