◆電池交換に行ってみよう!
Y子です腕時計の電池交換をお願いしに、イソザキ時計宝石店に来たY子です。
電池交換の一部始終を取材(ちょっと大げさ?)してみます!
Y子「こんにちは、電池交換お願いします」
店長「はい。それでは、ちょっと見てみますね」
Y子「何を見られてるんですか?」
店長「まず時計の種類を見ます。一応、電池式か機械式か確認します」
「次に裏ブタの種類が、こじ開け式かネジ式かを見ます」
Y子「フタにも種類があるんですねー」
店長「そうなんですよ。もちろん使う道具も違います」
《 こじ開け式 》
隙間に入れて「エイヤッ!」
時計とフタの間に
差し込んでフタを開けます 《 ネジ式 》
時計の幅に合わせてから、グルグルグル・・・
裏ブタを挟んで、半時計回りに
道具をグルグルと回していきます
Y子「それでは、早速開けてみましょうよ!」
店長「いや、その前に・・・(サッサッサ)・・・」
年期の入った『洗いハケ』でサッサッサ・・・(20年以上前の物みたいです)店長「裏ブタに付いているホコリを『洗いハケ』で落とします」
Y子「フタを開けた時、ホコリが入らない様にするんですね」
店長「はい、時計の機械は繊細なんです(サッサッサ)」
Y子「ホコリをはらい終わりましたし・・・やっと時計の中身を見る事が出来るんですね!」
店長「お待たせしました」
ピンセットで電池をつまみますY子「わっ!電池式(クォーツ)の機械ってすごく小さいですねー。精度がイイからもっと立派なもんかと思ってました」
店長「びっくりされたでしょう。ほとんど時間は狂わないし、安いし、軽いし、クォーツが普及したのが分かるでしょう」
Y子「ふむふむ・・・」
店長「じゃ、古い電池を新しい電池に交換しますね(チョチョイノチョイ)」
Y子「ピンセットを使うんですねー、不器用な私には難しそうだなぁ・・・」
店長「簡単簡単。でも指が震えないように、時計職人にはお酒は禁物なんですよ、もともと下戸ですけどね」
Y子「無事、電池交換も終わって、後は裏ブタを閉めるだけですね」
店長「はい、『パチッ』とフタが確実に閉まった音がするまで、グググッと力を込めてフタを閉めます(グググ・・・)」
Y子「(あ、血管浮いてる・・・)もし閉まらない時はどうするんですか?」
店長「ちゃんと、それ専用の道具があるんですよ、ご心配なく」
Y子「いろんな道具があるんですねー、見てみたいです!」
グググッ・・・店長「これです。時計の大きさに合った『コマ』で挟んで閉めます」
Y子「どんなにフタが閉めにくい時計でもこれでバッチリですね」
店長「はい。フタがしっかり閉まっていないと、汗や水が入り、時計が錆びて壊れてしまいますからね」
Y子「今日はどうもありがとうございました、それで、気になるお値段は・・・?」
店長「うちは安いですよー、大体900円以内で出来ます」
Y子「(ホッ・・・)ありがとうございます、それではまた!」
店長「はい、ありがとうございました」
Y子です店長さんにアドバイスをもらいました。
未熟な職人が電池交換を行うと、駆動コイルを切ってしまったり、ホコリが時計に入って正常に動かなくなったり、最近トラブルが多いそうです。
ちゃんとした技術者のいるお店で電池交換をして下さい。
たがが電池交換、されど電池交換!ですね。