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大手取 故がね波宇つ 村の秋 古稀一畝
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白山さんの神馬舎の横に舘一畝の句碑がある。石は手取の自然石と思われる。
句碑の表には
大手取
黄金波打つ
村の秋
古稀一畝
また裏には
昭和四十八年師走建之
俳諧道宗家花本十四世
舘 一畝
と刻してある。
もちろん画も書も能くした一畝の自筆であろう。
昭和五十九年の夏、鶴来町立博物館の主催で、花本十四世・古杉庵舘一畝の『俳句書画展』が開かれている。
その目録から、彼の生い立ちと功績を拾ってみよう。
舘一畝の本名は新一で、明治丗六(一九〇三)年六月五日、舘畑村字行町に生れた。大正十(一九二一)年、俳諧道花本宗家理事長古杉庵二世竹内菊園宗匠に入門し、「一歩」の雅号を受けた。のち昭和五(一九三〇)年俳諧宗家花本十一世上田聴秋宗匠に入門し、その後三年で萩本宗匠に推された。
昭和十(一九三六)年に竹内菊園宗匠から古杉庵三世を継いだ。昭和十五年には最高位の柿本宗匠に列した。これを機に「一畝」と改名した。第二次大戦後、郷里舘畑村に「石南会」を結成し、昭和廿三年に花本宗家の理事に就任し、昭和廿六(一九五一)年に、これを耕楽吟社と改めた。画を山科杏亭ほかに師事した。
花本十四世を継いだのは昭和四十六年(一九七一)年であった。鶴来町では氏の功績を讃え、昭和五〇年十一月三日に『鶴来町文化賞』を贈った。
【出品目録】
◆仏画 親鸞聖人図
観音図
解脱図
◆山水画 清山無尽
渓声先耳
漁樵清談
渓山新趣図
渓山楽清閑図
春嵐
◆仏書 蓮師御消息
◆俳画 爽秋花鳥図 杏亭廻文の賛
杏亭画舘一畝句賛 大手取ほか
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なお、花本系図については、小著、俳句俳論集『舟岡山』を参照されたい。
(この項おわり)
【三納鶴仙さんの「町内句碑めぐり」】
【1】白山ひめ神社
※第一の句碑「風薫る越の白根を国の花」芭蕉 紹介記事はこちらです。
※第二の句碑「大手取 故がね波宇つ 村の秋」一畝 紹介記事はこちらです。
※第三の句碑「朝光の白山葱の先揃ふ」桜の園 紹介記事はこちらです。
【2】金剱宮の句碑「人ありや窓の枇杷食ふ山鴉」楚常 紹介記事はこちらです。
【3】 鶴来別院
※第一の句碑「散るさ可里花の盛利や寺の萩」梅嶺 紹介記事はこちらです。
※第二の句碑「この遠忌に確信の縁も木々の芽も」句佛 紹介記事はこちらです。
【4】良源寺の句碑「佛負ふ檜笠の下や苅田道」紹介記事はこちらです。
【5】鶴来博物館「月江庵累世句碑」紹介記事はこちらです。
【6】鶴来公民館「秋天に白山そひえ光り合ふ」安居 紹介記事はこちらです。
【7】郷社神田白山神社「杉の花 世を距てたる 空の寂」紅果 紹介記事はこちらです。
【8】若宮八幡神社の黒御影石句碑 紹介記事はこちらです。
【9】大安寺「慈光に生き働いて知る麦の味」 蓮舟 記事紹介はこちらです。
【10】 日御子駅界隈「霊泉を守り育てつ与祢の秋」柳泉 紹介記事はこちらです。
【11】 明島神社「芽木天に邨を鎮めの五領欅」柳泉 紹介記事はこちらです。
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