★<週刊ウンチク>バックナンバー★ | ||||
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いい気なもんだぜ、機屋のおやじ 言葉遊び 三の巻き 物事を真剣に考える?と疲れるので?何かに、よりどころを求めたくなるのは 今も昔もどうやら同じらしい。見回してみると「三」の数字のついた諺や言い回しが結構多い。どうも数字の力を借りて、そのせいにしてると、この世は住みやすそうだ。 「女三人よれば姦しい」 「亭主三杯、客一杯 嫁は、隠れて二十杯」(酒) 「美人は三日で飽くが、醜女は一週間で慣れる」などとうちのカミさんが聞いたら向こう三軒両隣の助っ人を引き連れて、百円ショップで買った竹ホウキを振りかざしてきそうな気配です。 「女三界に家なし」 「三年子無きは去れ」なんて出てくるとそれこそ、目が三角になって、そこいらにある茶碗の三つや四つは空中からこちらへまっしぐら。なんてのはもう死語に等しく、「それって何よ!カイショ無し」と一喝されてチョン。 そんな訳で「石の上に三年」(座り続ければいつか暖まる。根気よく続ける大切さ)慣らされて、「三つ子の魂百まで」(幼少時の性質は年老いても変わらない)よろしく、「桃栗三年 柿八年 柚子の大馬鹿十八年」(結実までの年数)のゆずの気持ちが良くわかる年代になっちゃった。 近頃は早起きは「三文の徳」(早起きすると良いことがある。三文とは僅かのお金のこと。)と心得、近くの畑に春早くから日参、だが「春に三日の晴れなし」(春の天気は不安定)とばかりに空は荒れ模様。しかし土から顔を見せたばかりの、雨に打たれて輝く若芽たちとの出会いがあれば、我が身を忘れ、至福の時を頂けます。 帰りたくない帰りたい、我が家に戻り、さっそくの天の恵みを頂きます。採れたて食材は少々腕が悪くとも?美味しく頂けます。ついつい、「だらの三杯汁」(三杯もお代わりする無礼)をしようと汁椀を差し出すと、身を案じてか、損得勘定働かしてか、三つ指ついてた?あの方が、お代わり拒否のしぐさ。 こうなると 「三度の飯も強し柔らかし」(毎日の事さえうまくいかないのだから、世の中のことはなおさらだ)だけど、折角の春の恵みなのにと思いつつ、隙を見て、手を伸ばそうとすると、だめなものはダメなのよと、目でサイン。それでも懲りずに催促すると「無理は三度"仏の顔"も三度」(無理の我慢は3回が限度、それ以上はおとなしい人でも怒る)とキツーイお言葉。 こんな調子で朝から出鼻をくじかれ会社にお出かけ。私の仕事は織物屋。今抱えているのは三重織物。俗に言う風通織(ふうつうおり)。(ポプリケットは風通織のひとつです) 節結しない所に袋状の隙間が出来るから風通という、実に妙を得た言い方。パソコンなる現代の「三種の神器」があればこそ出来る織り方、それでも無い頭を悩ませる事多し。 縦の糸、横の糸、それぞれに色がついて、こちらの此処に使うと其処には使えない、三層の此処にはあれ、此処にはこれ、ではこの色は何処へやれば良いの、行き場なし。ではどうする。むむ〜む。思わず隣席に、これってどうするの、と尋ねると、うーんと唸ったきり。「三人よれば文殊の知恵」(凡人でも三人集まればすぐれた知恵がでる)とは中々いかないのだ。 それでもどうにかまとめたつもりで試し織り。暫くして、織り場から込み入りすぎて織れない、糸が切れた、どうにもならん、と苦情の知らせ。 ではと、半時後に修正のものをデータ転送。再び、まだダメよの知らせ。 そりゃ変だ、と現場を見れば、肝心な糸の太さが太すぎる。これでは密度オーバーになる、替えてよと言うと、不満そう。再び半時後、今度は織れたが柄行きが変だ、の叱声。見れば確かにそうだ、間違ってる、平身低頭。今度こそと修正、暫くして、まだ変だの大声の知らせ。やっぱり上手くいっていない、ああ〜。意を決して気合を入れる。そして、今度こそ大丈夫とひと声かけて送ったら、「二度あることは三度ある」んじゃないの、と返された。ひと声多かった。 そんな訳でジャカード織物作るのも楽じゃない。 人の気持や、使う材料・機械が「三位一体」で、みんなの知恵が「三本の矢」とならなければうまくいかない事必定。でないと、この責任誰が取る。ああだこうだ言って「三隣亡」(大凶日)。こんなこと得てして起きるから言葉の意味が重い。つまるとこ、「三年先の稽古が足りない」って事か。 <織物ミニリンク集> ■平織、綾織、朱子織、変化織 …織物の三原組織・変化組織を図解。 ■牛首紬 …石川県白峰村の白山工房ホームページ。 ■Origin(織仁:おりじん) …出口織ネームオリジナルブランドのWeb通販。 |
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