★<週刊ウンチク>バックナンバー★ | ||||
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機屋さん勘違いしてまっせ 昨今の景況から、どんどん機屋さんが無くなり、繊維産業って不況業種の典型的なものだと思ってきました。当事者としてその体感の凄さには語り尽くせないものがあります。 ところが、ジェトロから出た資料をみていると、世界をリードしているヨーロッパの繊維の景況は全くそんなことは無く、むしろ活発な設備投資をし始めていると言う報告書があるではないですか。「うそ〜」という感じで読んでしまいました。 まず1990年と2000年における世界の繊維生産の動向をみてみると、この10年間、綿はほぼ横ばいですが、ウール-27.3%・セルロース繊維-16%と、大幅な減少が見られます。これに反して、合繊生産が79%増の爆発的な増産がなされ、全体で27.2%も増産されているのです。一体どこで誰が何をそんなに作ったのでしょう。 それは、ヨーロッパの繊維用途別消費量の推移を見るとその秘密がわかりそうです。 ヨーロッパではこの10年間、衣料用は11.1%・装飾用15.3%・カーペット29.5%・産業用128.6%と押しなべて増加しており、日本のように成長途上国の影響による生産の壊滅的傾向が見られないのです。しかも産業用生産はとてつもない成長をしているのです。これは一体どうした事でしょう。 ヨーロッパがこれほどに成長してきた要因として次の点が指摘されています。 1) 新技術・新製品・新機械の登場 2) 社会環境の変化に伴う機能性繊維への需要増大 3) 産・官・学の一体的な開発・事業化・情報ネットワークの進展 4) 衣料用から産業用分野への進出 どの点を見ても、日本の公的機関が現在展開している論理そのものですが、日本ではどうもそのような思考は一般の生産者に実感としてなく、浸透していないようです。その要因には他の産業からのオフアーがあって、実際に成功モデルとなっている例が示されていない事があります。他の産業を含めて進むべき道を、従来の延長型から創造型へと転換しないとそうならないのかも知れません。これは重要な事です。 弊社は公的機関主催の研究会に幾つか所属しており、上記の2)と3)の要因に関わって、活路の開拓を目指しておりますが、短期的にはなかなか広い道は開けそうにもありません。それは産業用の大きな需要が日本ではまだまだ見えないからです。 しかし、チャンスはいつ来るか判りません。「繊維産業はダメだ」なんて勘違いしていないで、その時がきたら、すぐにつかめるようにトレーニングは欠かせないと思っております。 |
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