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週刊ウンチク おはなしばたけ 第76回(2002.8.8)
「句集“時雨傘”」
提供:
明光自動車サービス 三納鶴仙宗匠
  
「時雨傘」 三納鶴仙嘉一さん・作
鶴来町の"車のドクター"、明光自動車サービスの詩人社長、
三納嘉一(雅号:鶴仙)さんより俳句集をいただきました。
 
ウイーン樂友協会でピアノを聴く。ブリュッセルの石畳に蹄の音。
 
〜「時雨傘」(1997) 序より〜
三納"鶴仙"嘉一宗匠。  ウイーンの樂友協会へピアノを聴きに行くときから雨にたたられ、とうとう水郷ブリュッセルでは傘を買う羽目になった。折り畳みを二本買うか、あるいは大きいのを一本買うか迷った挙げ句、いらなくなったら捨てるつもりで大傘を一本買った。
 それにはフランス語で、「えい糞、雨になりやがる。」と大書してあった。
 誰かさんに「そりゃ良い記念になる、持って帰ったら・・・・」とおだてられて、とうとう家まで持って帰り、今でも大切?にしている

 今度の旅では、同じホテルに二泊したこともあり、割とゆっくりできた。
 そんな中で下手な俳句を百ばかり作って、そのうち四十五句をプリントしてみた。お笑い草である。


鳥渡るごとはるばるとユーラシヤ

和服着て秋のピアノを聴きに行く

秋さやか沈黙やぶるピアノ音

朝食のあとのくつろぎ棗(なつめ)の実

秋日濃しマリアテレージ・イエロかな

櫨(はぜ)紅葉観光隧道工事中

聖堂の鐘にさそはれ時雨けり

時雨傘「えい糞、雨か」と異国文字

両胸をかたく守りし時雨傘

抱擁のよく似合ふ街秋惜しむ

菊の香やガードの下を二度くぐる

朝霧や目印の傘突っ立てて

僧院の磴(とう)のぼりつめ秋清し

好天のつづき牧をば閉ざさずに

朝霧やセーヌの川に橋いくつ

秋天へ衛兵交替喇叭鳴る

ユーロスター帰りし鳥を翔たしむる

やや寒や異人にゆづるトイレ順

帰国して津軽リンゴを丸かじり
 

・・・以上、句集より抜粋・・・
  
 
とても素敵な作品集でした。ご紹介が8月になってしまいましたが
おしゃれな俳句・序文に感激しました。
残念ながら、この記念すべき時雨傘は二年前に処分されたそうです。
(M)
 
  
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