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第71回(2002.7.4)
「百姓と消防団」
提供:林農産 林浩陽さん

 百姓と消防団。一体、どんな関係があるのか?私が、所属しているのは、野々市町消防第2分団です。町には、5分団まであり、ボランティアでありながら、辞令が町から出て、地方公務員の特別職の取り扱いになります。

 特に、石川県は、江戸時代、「江戸火消し」と「加賀火消し」の、激しい争いがありました。これは、さながら江戸幕府と加賀藩江戸屋敷の代理戦争の様相を呈していました。「利家とまつ」を見れば分かりますが、その後も仲が悪かったのですね。その結果、消火活動やハシゴ登りを競うようになったのです。そして明治に入り、廃藩置県で、江戸屋敷の加賀火消しが、金沢市に来て現在の自治消防の礎になったようです。

 ですから歴史が物語るように、全国的に見ても石川県の消防団の装備は、最高レベルです。実際の消火活動も、ほぼ本職と同じです。サイレンが鳴ると、24時間いつでも、出動します。特に林さんちは、ポンプ車格納庫に近いので、激しく燃えている現場に行くこともしばしばです。
このように、火災と言えば、いつ発生するか分からないので、勢い、分団員は、自宅にいる自営業が多くなります。すると、当然、百姓をしているとお声がかかるのが当然の成り行きなんです。

 
消防車と浩陽社長。
消防車と浩陽社長。今年は6月2日から、30日開催の
大会のために練習をされていたそうです。
その結果は・・・
 
 この消防団では、毎年6月末〜7月初めに、ポンプ車操法大会が、石川県各地で分団を一同に集め開催されます。林さんちの社長も、石川松任地区の大会に出場しています。

ポンプ車操法は、消火活動の基本の動きを、5人のチームでよりシステマチックにしたと思えば良いですが、規定演技とタイムの双方で、点数が出ます。


(下は野々市の操法大会の様子です)
「点検報告」の様子。 「小型ポンプの的当て」の様子。
点検報告! 小型ポンプの的当て



日頃、経験したことがない動きなので、相当練習しないと出来ない代物です。この練習が、6月になると、毎晩、近くのグラウンドで行われます。日中の仕事で、ヘトヘトな上に、しごかれるのですから大変です。

 私も、消防10年目ですが、ほとんど選手で出場しています。だから6月は辛い日々が続くのですが、地域のコミュニティーの中で、仕事をしている以上、このハードルは越えねばなりません。部屋にこもって一人で、農業は出来ません。他人の地域や、土地に、迷惑をどうしてもかけてしまうのです。そんな時、今まで、同じチームになった方には、地域でずいぶん助けられて来ました。

 PTAも、しかりですが、農業とは、地球の上で、仕事をしているのですから地域活動なんです。それらも、しっかり出来る百姓が、美味しいお米を作れると信じています。

 とか、なんとか言って、本当は、火消しが好きなだけなかも、、、、



 と、仰言る浩陽社長の指揮する消防団の「石川松任地区大会」結果成績は・・・
 去年25分団中8位のところ、本年は3位入賞!2位とは、本当に僅差でした。
 大会前の浩陽さんの指導が好結果に繋がったんでしょうね。


 それにしても、「火消し」って格好いい。
 江戸時代の火消しも、たいそう女性にモテたそうですが、現代もなかなか!

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